JCBカードWは他のクレジットカードと比較しても常にトップ10に入るほど人気のクレジットカードですが、「還元率が悪い」との声もあります。
JCBカードWの還元率は1.00%〜10.50%と年会費無料のカードの中で高還元ですが、実は貯まったポイントはそのままコンビニやスーパーで利用することはできません。
他のポイントに交換するか、マイルやギフトなどに交換して利用するため、実質還元率は交換先によって異なるのです。
この記事ではなぜ「還元率が悪い」と言われているのかを、
に分けて検証し、JCBカードWをお得に利用する方法も紹介します!
【結論】JCBカードWは高還元カード!しかし使い方を誤ると損をする!
JCBカードWは、使い方次第で最大10.5%の高還元カードです。10,000円の利用で1,050円も還元されます。年会費無料のカードの中でここまで高還元なカードは珍しくJCBカードWが人気の理由の一つです。
しかし、JCBカードWはポイントシステムがやや複雑で、ポイントの使い方を間違えると還元率が最低0.6%まで下がり損をしてしまいます。
実は、JCBカードWを利用することで貯まるOki Dokiポイントは、そのままコンビニやスーパーで利用することができません。他のポイントに交換するか、マイルやギフトなどに交換して利用するため、交換先によって還元率が変わります。そのため還元率が0.6%にまで低下してしまう場合があるのです。
JCBカードWを最大限お得に活用するためには、ポイントが貯まりやすい優待店で利用し、貯まったポイントをレートが良い交換先で交換することが重要です。
お得な活用法については後述しています。
JCBカードWの還元率が悪いと言われる理由
高還元のJCBカードWが還元率が悪いと言われてしまう理由は下記の2つです。それぞれ解説していきます。
- 特約店以外の還元率は普通
- 1,000円単位でポイントが付くため端数が切り捨てられる
- ポイントの交換先によってはレートが下がる
特約店以外の還元率は普通
JCBカードWは、JCB ORIGINAL SERIESパートナーと言われるJCBカードのポイント優待店で利用するとポイントの還元率が上がります。スターバックス、Amazon、セブンイレブンなどをよく利用する人はポイントがどんどん貯まります。
ポイント優待店 | ポイント還元率 |
---|---|
スターバックス (オンライン入金・オートチャージ) |
10.0% |
スターバックス (Starbucks eGift) |
10.0% |
スーツのAOKI | 3.0% |
くら寿司 | 2.5% |
ポプラグループ | 2.5% |
洋服の青山 | 2.5% |
Amazon | 2.0% |
高島屋 | 1.5% |
セブン-イレブン | 1.5% |
JCBトラベル (国内宿泊オンライン予約) |
1.5% |
一方で優待店以外の通常還元率は1.0%です。年会費無料のカードの中では高いと言えますが、優待店を利用しない人にとっては物足りない還元率かもしれません。
端数が切り捨てられる
JCBカードは1,000円単位でポイントが付与されるため、999円以下の決済ではポイントが付きません。しかし、1回ごとの決済でポイントが付与されるのではなく、毎月の利用合計金額に対して1,000円ごとに2ポイントが付与されます。そのため、最大の切り捨て金額は999円となります。一見「損した!」と感じるかもしれませんが、実は1回ごとにポイントが場合よりも付与額が大きくなる場合があります。
ポイントの交換先によってレートが下がる
JCBカードWは1,000円ごとに2ポイントのOki Dokiポイントが貯まります。ただし、貯めたOki Dokiポイントは、そのままコンビニやスーパーで利用することはできません。
他のポイントに交換するか、マイルやギフトなどに交換して利用します。その際に交換レートが下がる場合があるため、実質の還元率が低下することがあります。
ポイント交換先 | 交換レート | 還元率 |
---|---|---|
JCBプレモカード | 5円分 | 1.00% |
ビックポイント | 5ポイント | 1.00% |
ベルメゾン・ポイント | 5ポイント | 1.00% |
公益財団法人日本ユニセフ協会 | 5円分 | 1.00% |
国境なき医師団 | 5円分 | 1.00% |
nanacoポイント | 4.5ポイント | 0.90% |
スターバックス | 4円分 | 0.80% |
dポイント | 4ポイント | 0.80% |
Pontaポイント | 4ポイント | 0.80% |
WAONポイント | 4ポイント | 0.80% |
JCBトラベル | 4円分 | 0.80% |
Amazon | 3.5円分 | 0.70% |
楽天ポイント | 3ポイント | 0.60% |
JCBカードWの基本情報

JCBカードWは、39歳以下を対象とした年会費無料のクレジットカードです。通常のJCBカードと比較すると、Oki Dokiポイントが常時2倍になる点が特徴ですが、還元率の面で注意すべきポイントもあります。

年会費 | 無料 | 国際 ブランド |
![]() |
---|---|---|---|
ポイント 還元率 |
1.00%〜10.50% | 発行 時間 |
即日発行 |
家族 カード |
無料 | ETC カード |
無料 |
電子 マネー |
|||
付帯 サービス |
39歳以下入会限定、年会費無料のJCBカード | ||
入会 資格 |
18歳以上39歳以下 | ||
保険 | 海外旅行保険:2,000万円 国内旅行保険:- |
JCBカードWの還元率を上げる方法

ここでは、JCBカードWの還元率を上げてお得に活用する方法をご紹介していきます。
- JCBオリジナルシリーズ パートナーの活用
- OkiDokiランドを経由する
- ポイントは「JCBプレモカード」に交換する
JCBカードWとJCBオリジナルシリーズ パートナーの活用
JCBオリジナルシリーズ パートナー加盟店で利用すると、OkiDokiポイントの還元率が最大10%にアップします。例えば、Amazonでの利用時には還元率が2.0%、セブン-イレブンでも2.0%に増加します。これにより、通常の利用時よりも多くのポイントを獲得できます。
ポイント優待店 | ポイント還元率 |
---|---|
スターバックス (Starbucks eGift) |
10.5% |
スターバックス (オンライン入金・オートチャージ) |
5.5% |
洋服の青山 | 3.0% |
Amazon | 2.0% |
セブン-イレブン | 2.0% |
ビックカメラ | 1.5% |
ドミノ・ピザ | 1.5% |
ポイント優待店であるスターバックスをよく利用する方は、店頭で支払うのではなく、スターバックスカードへのオンライン入金やオートチャージを利用すると、ポイント還元率が10.5%になりお得です。
JCBカードWとOkiDokiランド経由での還元率アップ
OkiDokiランドを経由してネットショッピングを行うと、店舗によっては還元率が最大20倍まで上がることがあります。例えば、Yahoo!ショッピングや楽天市場では、通常よりも高いポイントを獲得できる可能性があります。経由するだけで還元率がアップするため、積極的に活用するのが効果的です。
ポイントは「JCBプレモカード」に交換する

貯めたポイントは「JCBプレモカード」に交換すると最も還元率が高く、損をせずにポイントを使うことができます。Oki Dokiポイントを「JCBプレモカード」に交換すると1ポイント=5円分となるので還元率が1.0%となります。
「JCBプレモカード」は、チャージして繰り返し使えるプリペイドカードです。マクドナルドやローソンなど、JCBプレモの加盟店70万店で利用ができます。
JCBカードWのメリット

ここまでJCBカードWが還元率が悪いと言われる理由を解説してきました。しかし、他のカードと比較しても常にランキングのトップ10までに入っている人気のカードです。ここからは、なぜJCBカードWが人気なのか、JCBカードWのメリットを解説してきます。
OkiDokiポイントが常に2倍
JCBカードWは、JCB一般カードの2倍のOkiDokiポイントを獲得できます。通常の還元率は1.0%で、一般的なクレジットカードと比べても高い水準となっています。
Amazonやスターバックスで還元率アップの活用法
JCBオリジナルシリーズ パートナー店舗を利用すると、ポイント還元率がさらに向上します。Amazonでの利用時には2.0%、スターバックスカードへのチャージでは4.0%の還元が受けられます。これにより、特定の店舗で高還元率を実現できます。
万全のセキュリティと年会費無料の魅力
JCBカードWは年会費が永年無料でありながら、セキュリティ面も充実しています。不正利用対策として本人認証サービスが導入されており、安全性が高いのもポイントです。
JCBカードWと他社クレジットカードとの比較

JCBカードWは年会費無料で還元率が高いとされるカードですが、他社のクレジットカードと比較すると還元率の面で見劣りする場合もあります。特に、楽天カードや三井住友カード(NL)と比較すると、利用シーンによってお得度が異なります。ここでは、それぞれのカードとの違いを見ていきます。
JCBカードW vs 楽天カード
JCBカードWと楽天カードはどちらも年会費無料で、ポイント還元率が魅力的なクレジットカードです。ただし、還元率や利用できる店舗によって違いがあります。
楽天カードの基本還元率は1.0%で、楽天市場での買い物では最大3.0%以上になる場合があります。一方、JCBカードWは通常時の還元率が1.0%ですが、JCBオリジナルシリーズ パートナー店舗での利用で還元率がアップします。
Amazonを利用する場合、JCBカードWは還元率が2.0%にアップしますが、楽天カードは通常の1.0%のままです。楽天市場を頻繁に利用する人にとっては楽天カードの方が有利ですが、AmazonやJCB加盟店を利用する機会が多い場合はJCBカードWの方が還元率が高くなります。
JCBカードW vs 三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は、コンビニや飲食店での利用時に最大5.0%の還元を受けられる点が強みです。特に、セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソン・マクドナルドでは高還元率となるため、日常的にこれらの店舗を利用する場合は三井住友カード(NL)の方がメリットがあります。
JCBカードWはコンビニ利用時の還元率が特定の店舗で3.0%になることがありますが、三井住友カード(NL)ほどの還元率にはなりません。ただし、AmazonやスターバックスなどのJCBオリジナルシリーズ パートナー店舗では高還元率が期待できるため、用途によってはJCBカードWの方が有利な場合もあります。
このように、JCBカードWの還元率は利用する店舗やサービスによって評価が分かれます。楽天市場や特定のコンビニを頻繁に利用する場合は楽天カードや三井住友カード(NL)が有利ですが、AmazonやJCBオリジナルシリーズ パートナー店舗を利用する場合はJCBカードWが強みを発揮します。
JCBカードWの申し込み方法と審査のポイント

JCBカードWは、39歳以下を対象とした年会費無料のクレジットカードです。申し込み方法や審査のポイントを理解しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。ここでは、申し込みの流れと審査のポイントを解説します。
JCBカードWの審査に通るポイント
JCBカードWの審査は、他のJCBオリジナルシリーズカードと比較すると通過しやすいとされています。ただし、一定の基準を満たしていないと審査に落ちることもあります。
審査に通るポイント
- 安定した収入があること
学生やパート・アルバイトでも申し込めますが、安定した収入が求められます。 - 信用情報に問題がないこと
他のクレジットカードの支払い遅延や未払いがあると、審査に影響する可能性があります。 - 申し込み情報を正確に記入すること
住所や勤務先の誤記載があると、審査がスムーズに進まない場合があります。
JCBカードWは比較的取得しやすいカードですが、審査を確実に通過するためには、信用情報を整え、申し込み時に正確な情報を入力することが重要です。
JCBカードWの申し込み方法
JCBカードWの申し込みは、オンラインで完結します。店舗での申し込みは受け付けていないため、事前に必要な情報を準備しておくことが大切です。
- 公式サイトにアクセス
JCB公式サイトの申し込みページから手続きを開始します。 - 必要事項を入力
氏名、住所、勤務先、年収などの情報を入力します。 - 本人確認書類を提出
運転免許証やマイナンバーカードなどをアップロードします。 - 審査結果を待つ
最短5分で審査結果が通知される場合があります。 - カードの発行・受け取り
審査に通過すると、最短3営業日でカードが発送されます。
よくある質問(FAQ)

JCBカードWの還元率は悪いのか?
JCBカードWの基本還元率は1.0%で、一般的なクレジットカードと比べて高い水準です。しかし、1,000円単位でのポイント付与方式のため、小額決済では還元率が実質的に低下することがあります。また、ポイントを交換する際のレートによって還元率が下がることがあります。
JCBカードWの還元率を上げる裏技はある?
JCBオリジナルシリーズ パートナー店舗での利用や、Oki Dokiランドを経由したネットショッピングで還元率を向上できます。Amazonでは2.0%、スターバックスカードへのチャージでは4.0%の還元率となるため、特定の店舗を利用することで効率的にポイントを貯められます。また、クレジットカードの利用額をまとめることで、端数切り捨ての影響を最小限に抑えることも可能です。
JCBカードWのポイントは何に使える?
JCBカードWで貯まるOki Dokiポイントは、商品交換や他社ポイントへの移行、キャッシュバックなど多様な用途に使えます。特に、Amazonでの利用時には1ポイント=3.5円相当、スターバックスカードへのチャージでは1ポイント=4円相当の価値があり、交換先によっては還元率をさらに高めることが可能です。
JCBカードWは39歳を超えると申し込めない?
JCBカードWは39歳以下の方のみ申し込みが可能ですが、一度発行すれば40歳以降も継続利用できます。更新時に年齢制限が適用されることはなく、通常通りポイントの付与や特典を享受できます。そのため、39歳までに申し込んでおくことで、年会費無料の高還元カードを長く活用できます。
JCBスターメンバーズ制度はJCBカードWに適用される?
JCBスターメンバーズは、年間利用額に応じてポイント還元率が上がる特典制度ですが、JCBカードWはこの制度の対象外です。そのため、JCBカードWを長期間利用しても、還元率アップの恩恵を受けることはできません。ただし、前述の方法を活用することで、JCBカードWの還元率を効果的に引き上げることが可能です。
JCBカードW Plus Lの還元率はWとどう違う?
JCBカードW Plus Lは、JCBカードWに女性向けの特典が加わったカードです。還元率はJCBカードWと同じく基本1.0%ですが、特定の保険特典や優待が付帯しています。還元率そのものは変わらないものの、付帯サービスの違いにより、お得度が異なるため、利用目的に応じて選ぶことが重要です。
まとめ

JCBカードWは年会費無料でポイント還元率が高いとされるクレジットカードですが、利用方法によっては「還元率が悪い」と感じることがあります。特に、ポイント付与単位が1,000円ごとなため、少額決済では端数が切り捨てられ、実質の還元率が低くなることや、ポイントの交換先によってはレートが下がり還元率が低くなることに注意が必要です。
一方で、JCBオリジナルシリーズ パートナー店舗やOkiDokiランドを経由したショッピングでは還元率を向上させることが可能です。Amazonでの利用では2.0%、スターバックスカードのチャージでは4.0%の還元率が適用されるため、特定の利用シーンを活かせば高いポイント還元を受けられます。また、楽天カードや三井住友カード(NL)と比較した場合、それぞれの利用環境によってお得度が異なります。
JCBカードWの還元率が悪いと感じるかどうかは、使い方次第です。普段の決済スタイルを見直し、ポイントアップの仕組みを活用することで、より効率的にポイントを貯めることができます。39歳以下で新規発行を検討している方は、公式サイトで詳細を確認し、自身のライフスタイルに適した使い方を検討してみてください。