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2021年から提供が開始された、比較的新しいビジネスカードである「三井住友カード ビジネスオーナーズ」。ビジネスカードの中には法人のみ対象にしているカードも少なくありませんが、本カードは個人事業主の方でも申し込むことができます。
今回は「三井住友カード ビジネスオーナーズ」の特徴やメリット・デメリットをみていきましょう。
法人も個人事業主も使えると評判の三井住友カード ビジネスオーナーズ
「三井住友カード ビジネスオーナーズ」は、個人事業主、法人代表者向けのクレジットカードです。
会社の経費・管理事務の合理化や経費削減に利用できるだけでなく、貯まったポイントを航空会社のマイルに移行したり「リボ払い」「分割払い」を選択できたりと、活用しやすさに魅力があるクレジットカードといえます。
一般カードとゴールドカードの違い
「三井住友カード ビジネスオーナーズ」には一般カードのほかにもゴールドランクのカードもあります。
それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。
カード名 | 三井住友カード ビジネスオーナーズ 一般 | 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド |
国際ブランド | ||
申込条件 | 満20歳以上の法人代表者・個人事業主 | |
年会費 (税込) | 永年無料 | 5,500円 ※年間100万円以上利用で翌年度以降永年無料 |
総利用枠 | 500万円まで | |
ボーナス ポイント | なし | 年間100万円以上利用で10,000ポイントがもらえる |
海外旅行 傷害保険 | 最高2,000万円 ※利用付帯 | |
国内旅行 傷害保険 | なし | 最高2,000万円 ※利用付帯 |
ショッピング 保険 | なし | 300万円 ※国内・海外ともに対象 |
国内空港 ラウンジ | 利用不可 | 利用可能 |
三井住友カード ビジネスカードとの違い
三井住友カードには、今回紹介するビジネスオーナーズ以外に「三井住友カード ビジネスカード」もあります。
似たような名前の両カードですが、サービス内容に違いがあるということは把握しておきましょう。
カード名 | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | 三井住友カード ビジネスカード |
申込対象 | 法人代表者 個人事業主 | 法人のみ |
キャッシング リボ払い | あり | なし |
支払方法 | ・1回払い ・リボ払い ・分割払い ・ボーナス一括払い | 1回払いのみ |
ポイントの マイレージ移行 | 可能 | 可能 |
ポイントの キャッシュバック | 可能 | 不可能 |
法人の本人確認 資料の提出 | 不要 | 必要 |
「三井住友カード ビジネスカード」は中規模の事業者(法人)向けのカードです。よって個人事業主は申し込むことができず、カード利用代金の支払い方法は1回払いのみになっています。
一方の「三井住友カード ビジネスオーナーズ」は法人代表者でも個人事業主でも申し込むことができます。法人の本人確認書類の提出も不要で、カード利用時の支払方法も個人向けカードのようなリボ払い、分割払いなどを選択できます。
三井住友カード ビジネスオーナーズのメリット
ここからは、個人向けカードにはない三井住友ビジネスオーナーズの特徴・メリットをご紹介します。
年会費が永年無料
ビジネスカードは年会費が有料というケースが多いなか、「三井住友カード ビジネスオーナーズ」一般カードの年会費は永年無料です。
また、ゴールドカードも「年間100万円以上の利用」という条件を一度でも達成すれば、翌年以降の年会費が無料になります。さらにゴールドは年間100万円以上の利用で毎年1万円相当のポイントが付与されます。
一般カードもゴールドカードも使い方次第で非常にコストパフォーマンスに優れたカードになるのが大きなメリットです。
スタートアップ企業でも保有しやすい!
決算表や登記簿謄本不要なのでスタートアップ企業やフリーランスの方でも申込みが可能です!
企業や個人事業主が年会費無料の法人カードを契約すると、経費精算の簡略化やキャッシュフローの改善などメリットがとても大きいです。コストを抑えながら負担軽減の効果を期待することができます。
個人カードとの2枚持ちがお得と評判!
三井住友カード ビジネスオーナーズは、個人向けカードとの2枚持ちでポイント還元率が最大1.5%まで上昇するお得な特典があります。
- 三井住友カード プラチナプリファード
- 三井住友カード (NL)
- 旧 三井住友VISA SMBC CARD
- 三井住友銀行キャッシュカード一体型カード
- プロミスVisaカード 他
上記合わせて20枚ほどの対象カードがあるため、選択肢が多いのも魅力です。対象カードは以下のリンクから確認してみましょう。
出典:三井住友カード|2枚持ちの対象となる三井住友カードについて
個人向けの三井住友カード(NL)は年会費が永年無料、ゴールド(NL)もビジネスオーナーズゴールドと同じく「年間100万円以上の利用」が1度でもあれば翌年以降の年会費がずっと無料です。
また、三井住友カード ビジネスオーナーズと、還元率の高さが特徴の三井住友カード(NL)ではVポイントを合算できるため、ポイントが貯めやすく、使いやすいです。
2枚持ちをしても、大きなコストをかけずにポイント還元率を大幅にアップさせられるでしょう。
ナンバーレスによるセキュリティ対策も魅力
三井住友カード ビジネスオーナーズは、カードの券面(表・裏)にカード番号などが印字されていない「ナンバーレスカード」です。
カード券面に何も記載されていないため、買い物の際に盗み見られる心配はありません。万が一紛失したり盗難に遭ったりした場合でも、不正利用を未然に防ぐことができます。
なお、三井住友カードアプリの「Vpass」の利用で、カード番号や有効期限などを確認することが可能です。
三井住友カード ビジネスオーナーズのデメリット
三井住友カード ビジネスオーナーズは特定カードとの2枚持ちでポイント還元率が上がり、ゴールドでも条件を満たせば年会費が無料になる魅力的なクレジットカードです。
ただし、以下のようなデメリットがあることも知っておきましょう。
基本のポイント還元率は高くない
三井住友カード ビジネスオーナーズのポイント還元率について、基本は0.5%です。
カード会社によっては常時1.0%以上のカードもあることを考えると、基本となるポイント還元率は平均的といえます。
旅行保険やショッピング補償は少なめ
同じビジネスカードとして「三井住友カード ビジネスカード」があることはすでにお伝えした通りです。
ビジネスオーナーズのデメリットとして、付帯サービスがやや劣る点が挙げられます。
例えば海外旅行保険に関して、ビジネスオーナーズとビジネスカードでは以下のような違いが見られます。
海外旅行傷害保険 | 国内旅行傷害保険 | ショッピング保険 | |
ビジネスオーナーズ 一般 | 最高2,000万円 ※利用付帯 | なし | なし |
ビジネスオーナーズ ゴールド | 最高2,000万円 ※利用付帯 | 最高2,000万 ※利用付帯 | 年間300万円まで ※国内・海外 |
ビジネスカード 一般(クラシック) | 最高2,000万円 ※利用付帯 | なし | 年間100万円まで ※海外のみ |
ビジネスカード ゴールド | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 年間300万円まで ※国内・海外 |
三井住友カード ビジネスオーナーズの審査は難しい?
三井住友カード ビジネスオーナーズの審査では事業年数や黒字決算かどうかをチェックされると考える人もいるかもしれませんが、実際の審査は法人代表者や個人事業主に対して行われます。
申込者自身のクレジットヒストリーに問題がなければ審査を通過できる可能性は十分にあるでしょう。
ただ、過去に返済延滞や強制解約などのトラブルを起こしていると信用情報機関に記録が残って、審査に悪影響を与えることも考えられます。
どうしても気になる方は、個人信用情報機関の「CIC」に開示請求をして、信用情報に問題ないことを確認してから申し込むと良いでしょう。
まとめ
三井住友カード ビジネスオーナーズは、法人代表者や個人事業主向けのビジネスカードでありながら、年会費が永年無料という特徴があります。ワンランク上のゴールドでも、年間100万円以上の利用を1回でも達成すれば年会費が無料になるのは破格といえるでしょう。
ポイント還元率は低めですが、個人カードとの2枚持ちが実現できれば年会費無料の高還元カードにもなります。
経理を簡略化させたい法人代表者や個人事業主の方は、三井住友カード ビジネスオーナーズを検討してみてはいかがでしょうか。